信頼できる情報源を複数持つ
個人の生活においてもビジネスにおいても、正しい情報を得てそれを活用する、というのはとても大事ですが、難しいものとなっています。真偽の怪しい情報が世の中にあふれかえっていて、しかも怪しい情報の方がもっともらしく見えることが多いからです。そこで、自分なりにどのように入ってくる情報が正しいかどうかを見極める決まったスキームを持つことは大事だと思います。
まず基本と言えるのが、情報源を一つに絞るのではなく、複数の情報源と比べるということです。商品やサービスの相場を調べるのと一緒で、情報というのは一つの側だけを取ると、全体像が理解できないものです。そのため、必ず同じことについて述べている情報源をいくつも探して、それらの情報を比較するようにします。すると、一つのソースでは欠けている情報を他のところで見つけることができたり、情報が完全になるように補完することができるのです。また、どうしても情報源の中には偏った見方をしているケースもありますので、いろいろな情報を比べることによって、偏見のない中立的な見方を確認できるようになります。
ここで注意したいのは、よりたくさんの人や企業、サイトが言っていることが完全に正しいとは言えないということです。特にネットの情報は、真偽に関わらず人々の興味を引き付ける激しい意見や情報に集中する傾向がありますので、多くの人が言っていることが正しいとは結論できず、逆に多数意見の方が怪しいと思われるケースが多いと思います。
【参考LINK】膨大な情報の中から、 質の高い情報を見つけるために|スズキ教育ソフト
【参考LINK】インターネット・SNS広報|経済広報センター

次にできることは、いろいろなジャンルにおいて信頼できる情報源を持っておくということです。分かりやすく言うと、医療系なら医師に、法律系の情報なら弁護士に尋ねてそれが信頼できるものなのかどうかを逐一確かめる習慣を身に着けることです。もちろん実際には、医師や弁護士に尋ねるのは無理ですので、常に信頼できる情報を提供しているサイトをそれぞれのジャンルでチェックしておき、それを基準とすることができると思います。こうしたサイトとしてはWikipedia(ウィキペディア)のように、複数の人のチェックや修正が入る公正なものであること、必ず情報の根拠として論文や著書などの文献が提示されるものです。たとえちょっと面倒であっても、こうした情報のチェックを行うことには大きなメリットが、間違った情報に流されずに無駄な時間や労力、お金を浪費せずに済むというメリットがあります。
【参考LINK】Wikipedia