無数の情報をいかに取捨選択するか

時代の流れは様々な変化を世界にもたらしてきましたが、僕が個人的に一番の変化だと思うのは情報の量です。昔は何らかの情報を入手するスピードもその量も相当限られていて、欲しい情報を集めるのに苦労していました。たとえば、災害の情報一つにしても、どこで何が起こっているのを把握するのはかなり大変でした。しかし、今では世界中どこででも他の地域で起きている災害の情報を、リアルタイムに近い形で得ることができます。災害だけでなく、医療やエンタメ情報、ビジネスに関する情報なども、過去とは比べ物にならないほどの情報量となっていますし、それらの情報を得られるスピードもけた違いです。

💡 情報の発信源が無数に存在するようになった現代社会

その違いをもたらしたのは、やはりインターネットの普及が大きいと思います。今までは情報を発信するのは、政府や新聞社、テレビ局など公的な組織でしたが、今ではイベントが起きている場所のすぐそばにいる個人がスマホを使って情報を発信できるようになっています。そして、これらの情報が拡散していく媒体も、新聞やテレビなどの固定されたチャンネルではなく、SNSという無限大に広がっていくメディアとなっています。

💡 メリットとデメリット

こうした変化は、メリットももたらしましたが、デメリットも同時に作り上げたと思います。以前は組織によるコントロールがなされた情報提供だったため、正確性や普遍性がある程度確保されていました。しかし、今では個人からの情報の割合が非常に高いので、個人の意見や偏見がかなりの程度混じっていて、どうしても公平で正確な情報を得られるチャンスが減ってしまっているような気がします。そのため、情報を発信する側で正しい情報を流すように努力するということよりも、情報を受ける側がそれが正しいか間違っているかを判断して取捨選択する必要が出てきています。今までは情報の真偽というのは、発信者に責任がありましたが、今では受け取る側がその責任を負うようになってきているように感じます。

【参考LINK】IoT・ビッグデータ・AI~ネットワークとデータが創造する新たな価値~|総務省

💡 個人の判断力が問われる時代

このように、現代では情報の発信源が無限に増えていて、しかもその情報の確かさがあやふやになっているため、個人の判断力というのが試されるようになっていると思います。ビジネスの世界でも、日常生活でもどれが本当に正しくて自分に役立つ情報なのかを確かめられる人こそが成功できる人になっているということです。以前はいかにして多くの情報を集められるか、つまり情報量が成功を分けるカギでしたが、今は情報の取捨選択ができるということがポイントになっているのです。

【参考LINK】私のメディア活用術~情報を取捨選択するために|日本経済新聞

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